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僕の音楽史(8)

【小学校4年~6年生(1971~73年)】

 まだまだこの時代の話が続きます。

 ●ディープ・パープル
 ユーライア・ヒープ、イエスとのめり込み、ここで「ディープ・パープル」の登場です。これまた、兄が友人から借りてきました。もう説明の必要もありません。「ライブ・イン・ジャパン」です。

live in japan deep purple

 曲も最高にかっこよく、メンバー5人の技量に驚かされました。特にリッチー・ブラックモアのまろやかなギターのトーンとイアン・ペイスの切れ味の良いドラミングにはしびれました。このころから、部屋で大音量でステレオで聴くようになって、「チャイルド・イン・タイム」でのイアン・ギランの叫び声で、いつも母親が「もっと小さくかけなさい!」と部屋に注意しにやってきました(笑)。この時点では、まだスタジオ盤は聴いていなかったので、のちに中学入学して、このアルバムに収められている数々の名曲のスタジオ・テイクを聴いたときに少し物足りなく感じてしまいました。

 ユーラーア・ヒープとディープ・パープルを聴き、ロックはエレキ・ギターのリフがかっこ良いかどうかで、評価が決まるのだなと理解しました。この時点での僕の憧れのギタリストは「テクニックのリッチー」「クライ・ベイビー(ワウワウ)のミック・ボックス」そして「クラッシックも弾けるスティーブ・ハウ」の3人でした。 

●EL&P
 もうひとつ忘れてはいけないバンドがありました。「エマーソン・レイク&パーマー」です。キッカケは僕ら世代の人達はみな知っている「ヤング・ミュージック・ショウ(NHK)」です。この番組、NHKが当時不定期(?)で放映していて、先のパープルやイエス、ツエッペリンなども登場しています。海外の有名なジャズやロックのコンサートやスタジオ・ライブの映像を流す優れた番組です。インターネットもYoutubeもない時代、唯一「動く海外ミュージシャン」を見ることができる機会がこれでした。

展覧会 ELP.jpg

 この番組で「EL&P」の映像を見て、「キーボードにナイフを刺す」キース・エマーソンにしびれました。またまた兄が「展覧会の絵」を借りてきました。この中でも、「ナット・ロッカー」、クラッシックの名曲を拝借して作った曲がお気に入りでした。ただ、ベースのグレッグ・レイクがたまにギターを弾くものの、「ギタリストがいない」バンドだったことや、シャウトするボーカルではないこともあって、このアルバム以外は聴きませんでした。最初に「タルカス」を聴いていたら、また違っていたかもしれませんね。

小学校時代は、こんな感じでした。小学校にはロックを聴いている友達が全くおらず、情報元が3つ上の兄と当時定期購読していた「ミュージック・ライフ」という雑誌だけだったこともあって、そんなに多くのバンドを聴くわけでもなく、限られた数のバンドの気に入った曲を、それこそレコードが擦り切れるまで聴く、そんな感じでした。Youtubeなど存在せず、また家庭にはビデオ・デッキなどは一部のお金持ちの家庭にしか存在せず、したがって「動いている姿」をほとんど見たことのない状態で、写真とレコードの音だけで、彼らロックスターのことを色々想像していました。今考えるとそれも良かったのでは?と思う時があります。

【音源】

ディープ・パープル/ハイウェイ・スター

ディープ・パープル/スモーク・オン・ザ・ウォーター

EL&P/ナット・ロッカー

テーマ : 音楽日記
ジャンル : 音楽

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ELP

下手に映像があると、イメージが固定化されますからね。
自分は80年代のMTVに浸かった世代ですが、メリットとデメリット両面ありました。

実は私はキングクリムソンは映像で観たことがなく、(そのせいか)未だにグレッグ・レイクはスーパーヴォーカリスト、ロバート・フィリップは超絶ギタリストです。

話が飛びましたが、グレッグ・レイクは、ELPよりクリムソン1stのあの何処かに飛んでいってしまいそうなヴォーカルのイメージが強いですね。
プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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