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【復活】僕のレコード棚公開します!(4)

【45&&6/ Jackie Mclean】

Jacki Mclean


 このアルバムを買ったのは多分「ジャズの名盤を貪り聴く」ということを20代後半の時数年間ほど続けていて(ジャズ・ギターを上手くなるための勉強の一環として)、そんな中で購入したわけで、マクリーンのファンであったためでも、アルバム・タイトルの意味(演奏編成の数?)や面白さを気に入ったわけでわない。

 このアルバムで話題に登るのは1曲めのセンチメンタル・ジャーニーと思うが、やはり僕もこの曲が一番好き。とにかくブレイクがかっこよくて悶絶する。テーマ部の気怠い吹き方とサビの対比も抜群。いつも「ターンテーブルにレコードを乗せ、センチメンタルをじっくり聴いて、仮想ジャズ喫茶の時間を過ごし、後はA面を流して聴いて終わり」みたいに聴いてましたし、今回の聴き直しでも、同様に気持ちに浸れました。B面は全く記憶になく、コンファメーションなんか、収録されていることすら知らなかったのですが、今聴くとすごく良いです。でも、やはりワンホーン・カルテットでアルバム一枚通してほしかったっというのが正直な気持ちです。


 

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

【復活】僕のレコード棚公開します!(3)

【Gentle Thoughts / Lee Ritenour】

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 このアルバムを初めて聴いたのは、僕が高校2年の頃(1978年)だったと思います。この時代はロックがジャズに歩み寄り、ジャズもロックの手法を取り入れ、フュージョン一大ムーブメントが起こり始めていた時代でした。僕自身も中学から聴いてきたロックに少しマンネリを感じ始めた時期でもありました。そんな中でこのアルバムを聴いて、一気にフュージョンの世界に入っていったと言える記念すべきアルバムです。

 歪んでいない、でも、サスティーンが効いたギターの音色と16ビートの歯切れのよいカッティング、今では誰もがやっていますが、とにかくこの演奏が元祖と言えるものなのでしょう。アンソニーのピックを使用したアグレッシブなベースとハービー・メイソンの疾走感あふれるドラミングやフェンダー・ローズのエレピ音、どれをとっても素晴らしく、繰り返し聴いたアルバムのベスト10に入るものでした。

 このアルバムはダイレクト・カッティングという一発録り(要はスタジオ・ライブ)なのですが、2テイクの演奏がアルバムとして存在します。僕が所有しているアルバムはテイク2の方だと思います。テイク1は、残念ながら見つけることができず、今だに持っていません。別のアルバムで、一部の曲でテイク1が聴けるのですが、リトナーのギターソロは僕の所有しているテイク2の方が好みです。

 フュージョンが好きで、このアルバムを聴いたことのない人は、ビートルズや荒井由実を聴いていないに等しいくらいに感じます。「A面1曲目のキャプテン・カリブ、B面1曲目のキャプテン・フィンガーズを先に聴いた後、改めてアルバムを通して聴く」こんな聴き方を僕はおすすめします!!

【復活】僕のレコード棚公開します!(2)

【First Edition / George Shearing &Jim Hall】


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 これもレコード鑑賞としては、先に紹介した「ポール・ウィナーズ/バーニー・ケッセル」と同じくらいターンテーブルに乗せるレコードでした。ジム・ホールの演奏の中では僕的にかなり上位にランクされるものです。

 まず、ジムの楽器の音、これ、多分アンプを通していない生音と思います。弦をこする音や弾く音が生々しく聴こえてきますし、ソロの時のジムの歌っている声もいい感じに聞こえてきます。

 次に収録曲がお気に入りです。オリジナル「ケアフル」「ウィズアウト・アワーズ」やスタンダードで「アイ・ヒア・ア・ラプソディ」や「エミリー」の演奏はとても素晴らしいです。そんな中でもお気に入りなのは「トミー・フラナガンに捧ぐ」という相方ジョージ・シアリングのオリジナル曲が大好きで、もうこの曲のメロディーやメロディーを聴くと、思わずウキウキした気分になって、一緒に思わず口ずさんでしまいます。

 ジョージ・シアリングのリリカルなプレイと「シアリング奏法(オクターブの間にブロックコードで埋めていく)」がもう本当にかっこよい。ジムとのインタープレイも匠の極みです。

 まだ聴いていない人、いますぐ聴いてください。出来ればCDではなくレコードが良いのですが、難しいですかね。

 
 

僕のレコード棚公開します!【復活】

【The Pole Winners / Barney Kessel】


Poll Winners


「(アナログ盤で)さて何を聴こうかな?」というと、僕は昔から必ずこれを聴く感じです。バーニー・ケッセルのトリオでの作品、数ある中で一番有名と思いますし、名盤として挙げられるものです。後でわかったことですが、このコーナーで5年ほど前に紹介しているアルバムでしたので、聴くのも5年ぶりということになります。以前のコメントも今回も書いている内容がほぼ同じということは、このレコードに対する僕の評価はこれで決まりなのでしょう。

 僕はバーニー・ケッセルの大ファンかというと、そうでもありません。自分のスタイルとも違いますし、グリグリとしたシングル・ノートのノリが...と、正直思うこともあります。でも「ジャズ・ギターを弾いている以上は、絶対こういうやつを聴いておかなくてはいけないんだ!」と思っていて、聴いていくうちに、愛聴盤になった感じです。

 曲もスタンダード(サテンドールやイット・クッド・ハップン、グリーン・ドルフィン等)が多く収録されています。大学生の時に、サテンドールのソロを練習したくて購入した記憶があります。でも、一般的に演奏するキー(C)じゃなかったので、がっかりしました。グリーン・ドルフィンもそうですね。イット・クッドの前奏で、ワン・コーラスのソロ演奏があって、ここでのアイディアや音使いは、今でも色々な場面で使っているので、そういう意味では、影響を受けていると言っても良いですね。彼のコード・プレイはとてもモダンで、素晴らしいものがあります。

 トリオ演奏で、音質もよく、サウンド・チェック用のレコードとしても最適です。

 ぜひ聴いてみてください!





 

僕のレコード棚公開します!【復活】

【予告】

 「僕のレコード棚公開します!」のコーナーを復活します。

 昨年末からオーディオ環境を少し整備しまして、レコード、CD、カセット、MD、DVD、BD等すべての映像や音源が音楽部屋でしっかりと聴けるようになりました。現在アナログ盤を中心に「死ぬまでに全ての音源を聴き直そう!計画」を立てて、既に実践中ですw。

 そこで、鑑賞した音源や映像をこのコーナーを使って紹介していこうと思います。以前このコーナーで紹介していたレコードやCDとかぶる音源もあるかも知れませんが、今度は今現在の耳でちゃんと聴き直した上で書いていこうと思います。

 毎日1枚ずつ聴きながら書いていくのが理想ですが、大概は週末の休みにまとめて聴くことが多いので、まとめて聴いたものを数日おきに書いていく感じにしようと思います。

 音源はアナログレコード中心に聴いていきますが、ところどころCDや映像作品を混ぜて聴いていきます。ジャズ、フュージョン系が中心になるとは思いますが、時々ロックやポップスも出てきますし、レコードに関しては、意外にも名盤系を持っていたりするので、演奏者の方々にも楽しめる内容にしていきたいと思います。

 まずは年末1番最初に聴いたレコードから順番に書いていこうと思います。

 楽しみにしていてください!

 
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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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