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僕の音楽史(111)

【大学2年生(1982年)】

 この年のリサイタル、僕はD年(2年)からレギュラーになったので、初めてのリサイタルでした。ビッグバンドは人数が多いこともあって、レギュラーになった当初からあまり緊張することはありませんでしたが、今回ばっかりは一曲目が「スーン」でいきなりギター・ソロでしたし、例のピアノの寺さんのフューチャー曲でのディストーションでの結構長尺のソロがあったこともあって、随分と幕が上がるまで緊張していた記憶があります。

 「スーン」のようなスタンダード、今でしたら「いい加減やめろ!」と言われるまで延々弾き続けることもできますが(笑)、当時は全くジャズ・スタンダードのアドリブはできませんでしたので、ほぼ「書き譜」だったと思います。

 結局、記憶に残っている曲は前回書いた通り「スーン」「Sensi3377(寺さんオリジナルのフューチャー曲)」とチックコリアの「サンバ・ソング」の3曲でそれ以外の曲はなんだったか全く記憶にありません。

 そう言えばこの時のリサイタル音源、今回のブログをきっかけにしてベーシストのタダシさんがカセット・テープで所有してるとのことが判明しました!他の曲はともかく、寺さんの「Senshi3377」ってやつだけは、一度聴いてみたいですね。

 このリサイタルを最後にピアノの寺さんは卒業していきました。僕はこの日以来多分寺さんとは正式には会っていないと思います。僕の結婚式の2次会かなんかでもしかしたら会ったかもですが、そんなくらいの記憶しか実はありません。もっとも、今ではこのブログを読んでくれていて、色々コメント書いてくれるので、全くそんな気はしないのですがね。自分がもう少しジャズギターが上手く弾ける時に寺さんのようなピアニストと一緒に活動していたら、もっと面白いことができたのになぁと思います。残念でなりません。

 寺さん、いろいろとアドバイスをいただき、ありがとうございました。

 あ、この写真はまさに寺さんのフューチャー曲を演奏している写真と思います。そして、僕が立っているのでまさしく例のマイナー7th一発のソロをとっている時ですね。ポジション的にDm7一発だな、多分。

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僕の音楽史(110)

【大学2年生(1982年)】

 寺さんのフューチャー曲のソロのためにアドバイスどおりマイク・スターンを聴き研究することにしました。

 この時点でマイク・スターンについては下のアルバム、マイルスの復帰第1作の一発目の曲のみ聴いていました。

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 初めて聴いて、一発で虜になりましたが、いかんせんその他の音源についてはなかなか見つけられずにいました。



 当時「貸レコード屋」が街に出没し始めていた頃で、たまたま近所のお店で下のレコードを見つけて借りてきました。

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 格好の題材を見つけた!と思いました。マイク・スターンのマイナー一発もののソロがふんだんに収録されていました。マイクのソロ部分のみカセットに録音し、片っぱしからコピーし譜面に起こしていきました。ロック出身の僕にとって、マイクの節回しはとても気に入りましたし、理解の範囲内でした。また、8分や16分で正確に、几帳面に弾いてくれるので、比較的コピーしやすく、このレコードは観賞用ではなく、僕にとっては教則レコードの様でした。



 これで、寺さんの曲の準備は整いました。

 後は伝統ある慶應ライトミューッジックのリサイタルという、OBの方々も沢山来るであろう神聖な演奏の場で「ディストーションをかけ、弾きまくる勇気」だけが問題でした(笑)。

僕の音楽史(109)

【大学2年生(1982年)】

 1981年も明け、82年にもなると3月のリサイタルのことが段々気になりだしました。前回書いたように尊敬するピアノの寺さんの卒業に向けてのフューチャー曲などが気になる時期でもありました。

 寺さんは自分のフューチャー曲について、確かこう僕に言っていた様に記憶しています。

 「今曲書いてる。武田にもソロあげるからさ」

 そして出来上がった譜面を見ました。はっきりとは覚えていませんが、曲は確か「SENSI.....」だったと思います。そして、寺さんが言っていた通りに僕のソロがありました。

 「あ、マイナー7th一発!しかもサイズが決まっていない!」

 寺さんは「武田さ、ディストーションかけてギンギン弾いていいからさ、そう、マイク・スターンみたいな感じ」





 それ以外にリサイタルの演奏曲で印象に残る曲が2曲あって、1曲はスタンダードの「スーン」、もう1曲はチック・コリアの「サンバ・ソング」です。

 「スーン」はどこかのビッグバンドが演奏しているアレンジで、いきなりワン・コーラスのギター・ソロ、2コーラス目はピアノとの4バースがあったと思います。そう、この時のアレンジの演奏は色々なビッグバンドでの演奏がYoutubeで今でも聴くことができます。実のかっこいいアレンジですね。

 「サンバ・ソング」は有名なチック・コリアの「フレンズ」からのもの。これは寺さんのオリジナル・アレンジだった記憶があります。フルバンドのアレンジとは言っても、僕の記憶ではチックの演奏のほぼ再現の様な感じでしたね。驚いたのはテナー・ソロのあとのベースとドラムのソロ。あの本ちゃんでのゴメスとガッドのソロを、ベースのタダシさんとドラムの中村さんはほぼ忠実に再現ができていた様に記憶しております。改めて彼らの実力にびっくりさせられたものです。

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 寺さんのフューチャー曲でのマイナー7th一発の研究、そしてアドバイスの通りマイク・スターンを研究することにしました。
 

僕の音楽史(108)

【大学2年生(1981〜82年)】

 メセニーの「ジェイムス」にやられてからは、当時発売済みであったアルバムでまだ聴いたことのないアルバムはほぼ全て買いました。ファースト、セカンドそしてニュー・シャトゥーカなどなど。ファーストはメセニーだけでなくジャコ・パスにも驚かされましたし、セカンドではその後のPMG(パット・メセニー・グループ)の原型がそこにありました。また、ソロ名義のニュー・シャトゥーカは彼のルーツがわかったり。ただ、当時の自分には少し理解できない曲もありましたし、アメリカン・ガレージやオフランプの頃に比べて、ギター音の輪郭が細かったり、テクニック的にもまだ未熟な部分であったりといくつかの理由から、この時点はそんなにのめり込んだわけではありませんでした。個人的には相変わらずブルース・フォアマンやベンソン他の王道ジャズギターのコピーばかりやっていました。

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 ライトでの活動を少し。

 秋にはたしか早稲田大学の学園祭で早稲田ハイソサイェティ・オーケストラ(ハイソ)のゲストとして演奏したと思います。同じく三田祭ではハイソをゲストとして呼んでいましたし、共演する機会の多いバンドでした。

 ここで印象的だったのは、ライトとしてのビッグバンド演奏ではなく、演奏が終わってからのコンボ形式でのジャム・セッションでした。一曲だけ参加しました。「ブルー・ボッサ」をサンバ風に演奏した時だけです。以前このブログでも紹介したパット・マルティーノの「イクジット」を聴いていたので、決していい演奏ではなかったと思いますが、気持ちよく弾けた気がします。この頃は簡単なスタンダートは自分なりにアドリブ演奏ができる様になっていました。

 その時、対バンの早稲田ハイソのギタリストを初めて意識して聴きました。すごくジャジーなプレイで、ハイソの演奏曲でも結構ソロをする機会がある方で、その時点では正直言って、明らか僕の上を行ってましたね。この素晴らしいギタリストKさんの話は、また別の機会に・・・・。

 81年も年末ともなると翌82年3月に予定されていたライトのリサイタルのことを少しづつ意識する様な時期となりました。以前も書いたかもしれませんが、リサイタルでは必ず卒業メンバーのプレイをフューチャーした楽曲をやることになっています。何名かの卒業メンバーはいたとは思いますが、僕にとっての関心は卒業予定の一人でもあり、いつもリズム隊のメンバーとしてお世話になっていたピアノの寺さんのことでした。

 「フューチャーもの(曲)は一体何をやるのだろう??」

  寺さんはどうやらオリジナル曲を書いてるとの噂を耳にしました。

僕の音楽史(107)

【大学2年生(1981〜82年)】

「あの人」の「あのアルバム」とは「パット・メセニー」の「オフランプ(愛のカフェオレ)」です!

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 慶応ライトのベーシストの先輩、タダシさんの発言をきっかけにメセニーのアルバム「オフランプ」に出会ったと書きましたが、正確に言うと僕はこのアルバムは購入済みでしたが、全ての曲を聴く事なく、また繰り返し聴くこともなくほってあるのでした(笑)。

 以前このブログでご紹介しましたが、僕はすでにメセニーとは出会っていました。サンロレンツオはどうも好きになれずスルーでしたが(笑)、その後に「アメリカン・ガレージ」を聴き、「ハートランド」や「エピック」なんかは夢中でしたので、「オフランプ」も、もちろん発売と同時に「中古盤しか買わない」という掟を破り、即買いしました。

 1曲目から、あの「メセニー音(ギターシンセ)」が始まります。今でこそ、この音を聴けばギタリストは「メセニー」と思うのでしょう。僕はリアルタイムにこのアルバムで、初めて耳にします。

 「何じゃこれ?!」ってのが最初の印象でした。何だかよくわからないシンセ音で短い一曲目が終わります。二曲目は名曲「ついておいで」なのですが、初めて聴いた僕は受け入れることができませんでした。そしていつまでたっても、あの175を使ったディレイ・サウンドが出てきません。
 B面1曲めでいつものディレイ・サウンドと8ビートっぽい曲が出てきましたが、アメリカン・ガレージの方が数倍カッコ良いと思いました。続けて「オフランプ」であのギタシンセーが炸裂します。正直聴き続けることができませんでした。

 要は、あの名曲「ジェイムス」までたどり着くことができずにこのアルバムは「ジ・エンド」でした(笑)。


 「ジェイムスってそんなに良いのか!」

 うちに帰って、早速B面3曲目に針を落とします。

 感動しました。メセニーのギターもライルのピアノも最高です。インスト音楽を聴いて初めて涙を流した瞬間でした。

 この日以来何万回この曲を色々なテイクで聴いてきましたが。このテイクが一番好きなテイクかもしれません。

 「オフランプ」はやはり今聴いても問題作と思います。ツェッペリンのアルバムに例えると「サード・アルバム」ですね(笑)。もちろん今では例の「シンセの音」も「ついておいで」も大好きですが、保守的な僕には最初はどうしても受け入れがたい問題作でした。

プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」や「ジャズギター裏口入学」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方に「Skype」で教えています。レッスン頻度は教わる皆様に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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