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ソロ・ギター道場(3)

【Someday My Prince Will Come (3) 】

 ソロ・ギターではテーマ部分のメロディーをハーモナイズして弾くだけではつまらないので、所々単音でパラパラ弾いたり、合いの手を自分で入れたり、エンディングでカデンツアで弾いたりと工夫しなければならず、それが力量だったりセンスだったりするわけです。パラパラと弾く部分で一番やりやすいところはやはりⅡーⅤーⅠの部分なのではと思います。そして、この部分での小技のストックがあるかないかで、ソロ・ギターが「退屈にならるのか面白いものになるか」が別れてくるのではと思います。

 下に題材として弾いたサムデイの中でも使ったⅡーⅤーⅠの小技を2つだけ紹介しておきます。

 Cm7ーF7ーB♭△7のコードを弾いたのちに技をゆっくり弾きますので、参考になさってください。本当は譜面を載せた方が良いのかもしれないのですが、面倒なので。ゆっくり弾きますので大丈夫なのではないかと思います。





 最初の動画はCm7の部分でルートCの部分を一音上のD音(9th)からD→C→B→B♭(7th)と降りてきて最後はA音、つまりF7の3度音程まできます。常にE♭音を出しておきます。

 2番目のやつはジョー・パスの得意フレーズでCm7のアルペジオからCm9→C#m9→Cm9→C#m9と繰り返すところがミソですね。

 参考にしてください!

IMG_1405.jpg


 

ソロ・ギター道場(2)

【Someday My Prince Will Come (2)】

 サムデイの2回目です。僕の動画で演奏しているサムデイはテーマ部分のハーモニーはほぼ毎回同じで下の動画のような演奏をしています。



 全くオーソドックスなハーモニーです。動画を見れば説明の必要もありませんが、B♭△7、D7♯9♭13、E♭69(♭5)ときて、最後はG7(13)/Fです。ソロ・ギターって他に誰もいないのですから、毎回これではつまらないですよね。弾いているだけでは気がつかないですが、リスナーになって客観的に聴くとわかってくることがあります。

 サムデイのテーマのリハモは色々なミュージシャンが色々なことをやっていて、ビル・エバンスなんかがすごく有名で、あんな感じの弾き方をするピアニストはたくさんいますが、ここで紹介するのは以前山口廣和君という素晴らしいギタリストとデュオでこの曲をやった時に、彼が2括弧目でやったハーモニーです。本人から直接聴いたわけではないので、細部は違うかもしれませんですが、確かこんな感じだったと思いました。



 B♭△7を半音上のB69(♭5)、D7をE69(♭5)というB♭の半音上のB4度進行にリハモして、E69(♭5)から半音進行でE♭69(♭5)に降りてくるというまさにギターならではのリハモです。

 デュオでやった時、テーマの1括弧目を僕、2括弧目を彼と交互に弾き分けたのですが、僕が先ほどのような普通のハーモニーで弾いたのちに彼が2括弧でこのようなリハモをやったことで、とても締りのある感じになったように記憶しています。ソロ・ギターは一人でこういったことができないといけないので、大変です。

 G7のところは、彼の演奏というわけではなく、誰でもよくやるオーソドックスな小技で、なるべく単調にならないように内声13thのE音を♭13thのE♭音にずらしています。こういった小技を適度に散りばめることが演奏が単調にならないために非常に重要になる気がします。

 次回、引き続きSomedayを研究していきます。

 お楽しみに!

 ここでの解説は自らが演奏した下の動画のサムデイを聴き直し、それについて「あーすれば良かった、こーすれば良かった」と反省しているものです!

 

IMG_1405.jpg

ソロ・ギター道場(1)

【Someday My Prince Will Come (1)】

 新講座の「ソロ・ギター道場」です。よろしくお願いします!。

 繰り返しになりますが、この講座は「僕の知識やテクニックを教える」のではなく、「一緒に学ぼう!」というものです。毎回スタンダードを一曲選んで、まずは現在の状態で何も考えず演奏します。そして、その演奏をもう一度自分で聴き返し、「あ、これ意外にハマったな、我ながらかっこいい!」とか「ここんとこ、なんかおかしいぞ」とか「こんな技を入れれば良かったな、しまった!」みたいなものをこの紙面で公開・解説していきます。そして、ひととおり解説したら、最後にそれを踏まえてもう一度演奏します。良くなったか?悪くなったか?は皆さんが判断してくださいね。それでは、早速やっていこうと思います。記念すべき一曲目は「Someday My Prince Will Come」です。キーはB♭でやりますので、譜面は黒本等で皆さんの方で用意してください。

 まずは、下に数日前に何も考えずに弾いた動画が下のものです。



 最初はイントロとしてDm7ーG7ーCm7ーF7(3625)をベースにパラパラと弾いています。本当はサムデイとわかるようなメロディをイントロとして弾いた方が良いのかもですね。

 僕はこのテイクを聴き直してまず感じたのは

 「テーマに入る前のメロディー、せっかくいい感じと思いましたが、毎回単音じゃイマイチだな」

 冒頭と最後の方で2回ほど弾いていますが、両方とも単音で弾いています。下のようなメロディーです。



 ソロ・ギターってのはたったひとりで単純なメロディーを繰り返し発展させながら弾いていくわけですから、同じメロディーを同じ単音で同じように弾くのはイマイチですね。

 例えばこんなふうにディミニッシュの並行移動でハーモナイズしてみるのも良いのではないかと。ここはB♭に向かうF7の部分なんで半音上のディミニュッシュのハーモナイズを使ってみます。



 こんなやり方、ただのF#dimではなく、F/F#の並行移動ってのもよくやる手で、僕は好きですね。



 テーマのハーモニーも毎回ほぼ同じハーモナイズで弾いてしまっていますが、これも面白くないと感じました。

 次回はこの辺の話をしていこうと思います。

 お楽しみに!
 
プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」や「ジャズギター裏口入学」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方に「Skype」で教えています。レッスン頻度は教わる皆様に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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