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Pat Martino奏法研究【完全版】 第6章 Phrase & Groove(6)

 Phrase&Grooveから少し離れてしまうかもしれませんが、Patのダークなサウンドの特徴について話しておきます。

 まずは一つ目の#9thのサウンドです。

 #9thと言えば、ロック系のギタリストもみなご存じのサウンド、通称「ジミヘンコード」と呼ばれているものです。僕の大好きな60年代後半から70年代ロックの楽曲の中で印象的に使われている部分をちょっとランダムに弾いてみます。



 押さえ方は皆さん知っていると思いますので、指板図は書きません。キーは5弦の音ですが、Eの場合は6弦の開放弦も鳴らすことがほとんどですね。

 Patの場合は、上記の押さえ方に加えて、6弦がルートにして下のような押さえ方も使います。6弦5フレットをキーにしたA7#9thです。指板図とサウンドを確認ください。

A7#9



 彼はこの#9thのサウンドを好んで使います。オリジナル曲では、この#9thの平行移動だけで作った曲もいくつかあるくらいです。下に彼のオリジナルである「EXIT」ってやつを弾いてみます。あと、動画では弾いていませんが、彼の人気曲「The Great Stream」もそうですね。



 そして、下のように#9th→7th→3rdの音を下の動画のようにフレーズに組み込むと、俄然Patっぽいフレーズが出来上がります。


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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com