Pat Martino奏法研究(28)

【3-7】 Vertical Movement と Horizontal Movement(1)

別に難しいことを言おうとしているわけではありませんのでご心配なく!

 Verticalの意味は「垂直」、Horizontalの意味は「水平」、これは左手のフレット上のポジションの動きのことを言ってます。Verticalは上下の動き、つまりポジションは(ほぼ)変わらない動きのことです。一方、Horizontalは水平の動き、要はポジションが左右に移動する動きのことを言います。

 下の図をご覧ください。これはAm7→Dm7のコード進行(AマイナーブルースのⅠ度→Ⅳ度の進行を想定)でのVertical MovementとHorizontal Movementの両方を書いたものです。

 まずはVertical Movementですが、Am7はAドリアンでアドリブします。これを、今まで説明した第1ポジションで弾いたとします。次のDm7のDドリアンをどこで弾くかと言うと、同じ2~5フレット(2弦のみ6フレット)上にDドリアンの運指が存在します。運指の形はAm7の時の第4ポジションと同じ形です。コードが変わっても、ポジション移動がなく、無理なく弾けますし、運指が違う分、同じフレーズを平行移動しただけのワンパターンには陥りにくいメリットがあります。

 Horizontal Movementの方はAm7の第1ポジションと同じ運指が使えるポジションまで、左手を水平に移動します。具体的に言うと小指を5フレットAから10フレットDへ水平に移動します。運指が同じなので、Vertical Movemetに比べ、簡単ですが、その分ワンパターンに陥りやすいです。

 僕はロックやっている時は、Horizontal Movementばかりでした。皆さんも、そういう方が多いと思います。同じ指使いで、極端に言うと、全てのキーが弾けるわけですから。ピアノと違って、これがギターの最大のメリットですが、こればかりでは、全くつまらないアドリブになってしまいます。それでは、Horizontal Movementは何のメリットもないように思えますが、そんなことはありません。マルティーノの最大の武器は、このHorizontal Movementなのです。

 以下次号に続く。

Vertical Horizontal

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
 浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
 吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
 横浜JAZZプロムナード’94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
 キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。
【ギタリスト武田謙治のブログ】
http://kenjitakeda.jp/
【Jazz Rock 必見動画!】
https://kenjitakeda.blog/
【Guitar Lesson のお知らせ】
http://kenjitakeda.jp/blog-category-12.html/

mail:rymk.takeda@gmail.com

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