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ギター購入騒動記(56)

2018年8月24日 FA-GP C 試奏!

「175の1PAF狙いだったら、この東海楽器の175(ギタープラネットのオリジナル・オーダー品)も折角だから弾いてみます?」

店員のSさんに言われて、折角だから弾いてみることにします。この時点で既に775は買うことに決めていたので、弾かなくても良いかなと一瞬思いましたが、逆に弾いた結果、775の購入に迷いが生じるくらいなら775自体の購入をやめた方が良いってくらいに考え、それを試すためには良いかなとも思いました。

 「どれ弾いてみます?」

 「ナチュラルのブリッジ・ベースが木のやつにします。」

 もともと175ナチュラルを所有してますが、僕のやつはブリッジが金属なので、別のタイプにしました。ボディも何色かあり、同じ色味のやつでブリッジが木と金属の2種類がありました。チューニングをしてくれた後に手渡してくれます。

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 「軽い!」

 これが僕の最初の印象でした。実際軽いのかどうかはわかりませんが、さっきの775や僕の175に比べるとそんな感じを受けました。そしてボディも多少小ぶりに見えました。

 アンプに通す前の生音を確認します。

 「鈴虫の音だ!予想通り!」

 これどう言うことかわかりますか?日本人が作った素晴らしい楽器は皆この「鈴虫の音」がします。うまく説明できませんが、がんばって表現してみると


 「生音はけっして大きくはないですが、鈴虫が羽を擦り合わせて奏でる音の様です。そしてピックが弦をこすった時の、そのこすった音をボディが拾い、ブレンドされて絶妙な音になります。」


 わかります?

次にアンプを通して弾いてみます。

 すごく繊細で、直線的です。針の穴を通す糸の感じです。ドラムが入った大音量の中で使う楽器とは違う印象です。そして、先ほどの775や他のギブソン系楽器と真っ向から勝負するようなタイプではなく、はなから土俵が違うのです。そして、すごく日本人的です。
 一方、775、もっというとギブソンは包容力があります。前回書きましたが、リバーブを必要としないというか、かけていないのにかけているみたいな、そんな空気感です。イメージは楕円とか卵とかオーバルとかそんな感じです。

 音もさることながら、ルックスも最高でした。僕の試奏したナチュラルはあらかじめボディ焼けした色味の塗装で、ツヤなしの仕上げや塗装ムラ(あらかじめ計算されたもの?)もビンテージの楽器を思わせる感じでした。そして、また数日前のビンテージ試奏事件を思い出して少し腹が立ってきました(笑)。他に何色かありましたが、買うならこのナチュラルかタバコサンバースト、ウィスキーサンバーストの中から選ぶんだろうなと思いました。

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 ギブソンと同じタイプの楽器でなかったので、素晴らしさはよくわかりましたが、この時点では775の購入を迷う気持ちにはなりませんでしたね、幸いなことに(笑)。その時は...。

 「なんか、次に買う楽器が既に決まっちまった感じだな」

 親切に対応いただいた店員Sさんとそんな話を楽しくさせてもらって、まもなく閉店時間に近づいてきたので、引き上げることにします。

 Sさんの出勤を確認し、26日(日)までに支払いの方法、場合によっては下取り楽器を持って来るなどの詳細を決めた上で契約に来る旨を伝えて、もっと775を弾いていたい気持ちを抑えて帰りました。

 電車の中で、すごく幸せな気持ちになりました。デジマートやアマゾンではとても味わえない「ショッピングの楽しさ」を久々体感しました。

 そして、ビンテージのお店には「Fuck You ! XXXXX(店の名前は書けません)」です(笑)。



 

 

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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