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ギター購入騒動記(55)

2018年8月24日 ES-775 試奏!

 実はこの1週間は、非常に仕事が立て込んでいて、会社の帰りに試奏に行く余裕など本来はありませんでした。残業してでもまとめ上げなくてはいけない報告書がありました。そうは言ってもギターにかける集中力と行動力はもう自分では抑えることができません。どうしたかと言うと、会社を定時に上がるために朝7時に会社に行って仕事をしていました。休日も会社に行って何時間か仕事をし、それから楽器屋に行くようにしていました。「ギターのおかげで仕事がはかどる」というまさに「サラーリーマン・ギタリストの鏡」のような状況でありました(笑)。っていうか、「目の前に人参をぶら下げられた馬」のような状況ですね。

 話をギターに戻します(笑)。

 予定通り会社を定時に上がり、お茶の水の「ギター・プラネット」向かいました。他人に買われないようにあらかじめ連絡を入れておこうとも思いましたが、あえてそれはしませんでした。「運命」とか「縁」とか「めぐり合わせ」とか「出会い」とかをあえて試そうと思いました。

 過去にはネット予約したレスポール・スタンダードをお店の手違いで目の前で他のお客に買われたり、先日のビンテージ楽器のように買うつもりになったにも関わらず、ちょっとした事で購入に至らなかったりと残念なこともありましたが、みんな「縁」がなかったのだと思うようにしてました。いつもお世話になってる吉祥寺の店員さんはよく言います。「楽器は最終的には一番欲しい人の手元に行くんですよ。」このES-775が僕にとってそんな楽器なのかを確かめようと思いました。

 お店に着きました。3Fのセミアコ/フルアコのフロアに駆け上がります。閉店まで1時間ほどしかありません。あたりを見回します。すぐに問題の775が目に飛び込んできました(下の写真)。

5872_1.jpg 5872_2.jpg



 幸いフロアには他のお客さんはいなかったので、店員さんは接客待ちの状態でした。すかさず声をかけます。

 「ネットでこの楽器を見て、試奏しに来ました!」

 店員さんはチューニングしたのちに、楽器を手渡してくれます。

  僕の持っている175より多少重い気がしました。ボディサイズは多分175と同じと思います。椅子に座って試奏用のツイン・リバーブで鳴らす前に生音でちょっとだけ弾きます。

 「え?全然音が違う!音の粒立ち、輪郭がはっきりしてる。すげー、すげー!」

 本当の事を言うと、もうこの10数秒くらいでほぼ意志が固まってしまいました。

 こんどはアンプで音を出します。

 「Gibson 万歳!」って感じでした。もうなんとも言えないウォームでアダルトな音がします。これは僕の175やレスポールカスタム もそうですが、リバーブなんかかけちゃいないのに、なんとも言えぬ空気感です。細めのラウンドワウンドが張ってあるのに、それなのにこの温かみのあるサウンドです。

 ネックも僕の175より握った感じは多少太い気がしましたが、逆にその方が好みでした。弦高はかなり低くセッティングしてありましたが、一箇所のビビりもなくしっかり調整してありました。ちょっとした傷や塗装の痛みはありましたが、全く気にならない綺麗な楽器でした。

 店員さんにここ数日の話をしました。

 「もともとビンテージの1Pの175を狙っていたが、ウェザーチェックと値段の関係で諦めた事」
 「165狙いに変更し、ある楽器屋で試奏して結構気に入ったので購入予定だったが、ネットでたまたまこの楽器を見つけた事」

 店員のSさんはしっかりお話を聞いてくれました。結構興奮していたので、いつもにも増しておしゃべりでしたね。

 で、結局

 
  「買いますので、数日確保してもらえますか?」


 ただ、その場では契約しませんでした。現金は持ち合わせていませんでしたし、どんな感じの支払い方にするかあまり考えていなかったのと、場合によっては数本の楽器を下取りしてもらって買おうとも思っていたりと、家でゆっくりと考えたかったからです。

 「175の1p狙いだったら、この東海楽器の175(ギタープラネットのオリジナル・オーダー品)も折角だから弾いてみます?」ということで、この楽器も弾かせてもらいました。

5867_2.jpg

 この試奏の話は また次回!

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わたしも!

わたしもちょうど一年前、銀座山野でまたまた出会って恋に落ちてしまいましたES-775!
それ以来、ギター熱、復活!

Re: わたしも!

コメントありがとうございます!
ES775はほんと素晴らしい楽器です!

> わたしもちょうど一年前、銀座山野でまたまた出会って恋に落ちてしまいましたES-775!
> それ以来、ギター熱、復活!
プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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