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ギター購入騒動記(52)

2018年8月22日 ES-175 ビンテージを物色(2)!

 Greco の「175もどき」を持って、事前にメールしたお店に伺いました。

 思った通り、この楽器を買った時に接客してもらった店長はいらっしゃらず、メールの返事をくれた別の店員さんがいました。まずはGrecoの楽器を渡して、少しばかりお話をした後に本来の目的である175をビンテージをさっそく試奏させてもらうことにしました。

 実は、あらかじめネットで目星をつけていました。1ピックアップの175です。このお店はには60年代ものが2本あって1本は30万円台、もう1本は50万円台のものでした。今日の試奏の目的はこの2本を弾き比べることでした。

 ①音30万円台 > 50万円台 で 30万円台ルックス的に問題なし → 30万円台を即買い!
 ②音30万円台 < 50万円台 で 50万円台ルックス的に問題なし → 買ってしまうかも??
 ③音30万円台 > 50万円台 で 30万円台ルックス的に問題あり → 音が死ぬほど気に入れば....買う。
 ④音30万円台 < 50万円台 で 50万円台ルックス的に問題あり → 諦める。他をあたる。

 上は「こうあって欲しい順」です。要は安い方で、音が良く、見た感じそんなにボロボロじゃなければ購入するってことです。こうなっても良いように、全額キャッシュで払えるほどは持っては行きませんが、内金入れるだけの金額は用意していました。

 試奏した結果は、困ったことに③でした。

 音は明らか僕の好みでは30万台>50万円台でした。弾き心地は全くと言って良いほど変わりませんでした。音に関しては、同じアンプのセッティングで何度も弾き比べましたが、目隠ししてもわかります。30万円台は甘くてウォームな感じ、50万円台はこもっていて、かつデッドな感じでした。

 ところが、ルックスがまるで違いすぎました。同じ年代の楽器なのに、30万台はボディ前面、裏面そしてヘッド、目に見えるところは全て蜘蛛の巣のように「ウェザー・チェック(塗装のひび割れ)」が入っています。確かにネットの解説には書いてあったのですが、写真を見る限りそんなに目立たなかったので、あまり気にしていませんでした。一方、50万円台は傷こそ多少ありましたが、塗装は綺麗で、ウェザー・チェックはほんの一部にビンテージ感を出すいい感じに入っているだけでした。

 「音が良いのに(あくまで僕の感想ですが)20万も価格が安いのはこのウェザー・チェックが原因なのかな?」

  店員さんはこう言います。

 「このウェザー・チェックがわからないならビンテージ買う意味がないよ。新品買ったほうが良いよ」

 少し頭を冷やすために、当初の目的と違った2ピックアップのビンテージ175を何本か弾かせてもらいました。どれも塗装は比較的綺麗でしたし、音も悪くなかったのですが、もともと175の2ピックアップは持っているので、買う意味が希薄です。

 1ピックアップの2本を並べて、少し遠くから眺めてみました。


 「あ、ウェザー・チェックが目立たない!」


 ライブで演奏している時、お客さんからはあまり見えないのかな?と思いました。

 「もう一回2本をしっかりと比べたいので、試奏させてください!」

 そして、この2本を持って、10分ほど試奏部屋にこもってじっくりと弾き比べました。やはり、30万の楽器は素晴らしい音と思いました。そして、だんだん「ウェザー・チェック」のことなどどうでも良くなって来ました。

 「よし!買おう!!」

 と心に決めた、その時に弾いたフレーズ、12〜14フレット辺りの3、4弦あたりのいくつかの音がビビってしっかりと出ないことに気がつきました。

 「買う前に直してもらおう」

 そう思って、試奏部屋から出て、店員さんに声をかけます。

 「すみません、3、4弦のハイポジションあたりが多少ビビるんですが、これ弦高を上げたら解決しますか?」

 この一言で、店員さんの態度が一変します。
 
 僕からギターをひったくるように取り上げると、無言でレジの奥のテーブルにギターを置いてフレットを削りだしました。とても話しかけられるような感じではありませんでした。

 そして、信じられないような言葉を浴びせられました。

 「決められないなら決めなくていいですよ。うちで買ってもらわなくたっていいんですよ。」

 急に気持ちが冷めました。夢から覚めました(笑)。彼は黙々と作業を始めてシカト状態です。

 10分くらいそんな状態が続きました。何で10分もそんんな状態で店を離れなかったかというと、そんな間にもあの親切な店長が店に来てくれないかなと思たりしていたのです。

 店長は結局来ませんでした。そして「Grecoの楽器の修理をお願いします」だけ言い残して、店を後にしました。

 帰りの電車で店員さんあてに「ビンテージ楽器を色々試奏させてもらったお礼」「勢いで買えるような値段ではなかったので決められなかった」等のメールをしました。

 当然の事ながら、何の返事もありませんでした。


 つづく。

※写真の楽器はこのお店のものと全く関係ありません。

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」や「ジャズギター裏口入学」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方に「Skype」で教えています。レッスン頻度は教わる皆様に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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