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僕の音楽史(42)

【高校1年生(1977〜78年)】

 友人の新保君から写真のアルバムを聴かせてもらいました。

 「ライブ・ワイヤー」です。

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 このアルバムを聴く前にすでに紹介済みの「ブロウ・バイ・ブロウ」「ワイアード」でジェフのインストメンタルのサウンドにノックアウトされていました。そして、ワールド・ロックの生録のテープやブードレッグでの演奏でそのすさまじさも知っていました。オフィシャルでのライブ・アルバムとして「BBAライブ」というのも既にあり、無茶苦茶大好きでしたが、その時のサウンドとはずいぶんと変わっていたので(でも、ジェフはジェフのままでしたが・・・)このアルバムもすごく楽しみでもありました。

 「うーん」と唸り声をあげてしまいました。

 一曲目の「フリーウェイジャム」から最後の「蒼き風」に至るまでそれは素晴らしい演奏でした。何がすごいかというと、「ギターの音が前に浮き出てくる」というか「輪郭がくっきりしている」というか「音の立ち上がりが速い」というか、もう圧倒的でした。BBAライブの時の「レスポールの中低音が太くナチュラルで粘っこいオーバードライブ」なサウンドとは違って、「硬質でカキーン!」て感じで、これはこれで大好きになりました。そして、この音が今のジェフの音につながっているのかなって、今は思います。この時以来、もうレスポールを弾くことはなくなりましたね。トレモロ・アーム技も指弾きも今ほどではありませんが、この頃から多用しています。

 前作2枚の代表曲+ヤン・ハーマーのオリジナルのバランスも個人的には大好きです。また、バイオリンのサウンドも当時まだ聴いていなかったクリムゾンの様に効果的に使われているように思います。

 このアルバム、「ヤン・ハーマー色が強くて、あんまり好きじゃない」という人が結構僕の周りにいますが、個人的にはいいバランスと思うのですが、皆さんはどう思いますか???

 まー、誰とやろうとも、どんな楽器を使おうとも、もう「ジェフはジェフ」、もはや「ジェフ・ベック」という「ジャンル」というか「ブランド」なのだと思います。
 

JeffBeckJanHammer-Jam.jpg

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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