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僕の音楽史(26)

【中学2年生(1975~76年)】

 この時期までで好きなロックバンドはたくさんできましたが、中でも「クリエイション」「レッド・ツェッペリン」の2バンドが最も好きで、ギタリスト「竹田和夫」「ジミー・ペイジ」の二人を徹底的にコピーしまくっていました。

 ツェッペリンを聴き込んでいくうちに、「ライブ演奏ではどんな演奏するのだろう?」という事が凄く気になっていきました。「クリエイション」は生録のライブ演奏から好きになったくらいだし、ツェッペリン以外に好きなバンド「イエス」「ディープ・パープル」「ユーライア・ヒープ」などもライブ・アルバムを発売していましたし、それが他のスタジオ盤を圧倒するくらいの素晴らしい作品でした。

 そんな時音楽雑誌のカタログ通信販売で「海賊盤(ブードレッグ盤)」の存在を知りました。この海賊盤、要は「違法録音」の「違法作品」であるわけなんで、田舎の中学生にとって「買ったら警察に捕まる」なんてビビったりしていたわけですが(笑)、アルバムの写真やタイトル、演奏曲目を毎日眺めては、「どんな演奏なんだろう?」と想像を巡らせます。

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 またしても父が東京に行くという事を聞きつけ、知る人ぞ知る「新宿西口」のブードレック・レコード屋のどこででも良いから、買って来てもらうようお願いしました。在庫は何があるか分からないので、雑誌の写真から候補のアルバムをいくつか丸印をつけ「この中のどれでも良いからあるやつを買って来て」こんな感じで買って来てもらうよう頼みました。そして、父が買って来たのが「ライブ・アット・デトロイト」でした。

 写真を探したのですが、ありませんでした・・・・。

 収録されていた演奏は、「ロックン・ロール」から始まり「ノー・クォーター」、後のオフィシャル・ライブ「狂熱のライブ」と同じ時期だったように記憶してます。当時にしては珍しく「ハウ・メニー・モア・タイムス」をやっていました(後で本を読むと、ジミーが左指を電車で挟んで怪我をしていたので、「幻惑されて」から急遽セットリストに加えたとのことでした。)初めてライブのツェッペリンを聴いた感想は「スタジオ盤のようにきちんと歌ってほしい!」でした。どういうことかというと、ロバート・プラントの歌い方が「きちんとした音程、節回し、メロディで歌うのではなく、会話のように語り掛けるような歌い方」とでもいうのでしょうか、今はもちろんそんな歌い方の良さもわかって、素晴らしいと感じますが、初めて聴いた時は少し受け入れられませんでした。「イアン・ギラン」も「ジョン・アンダーソン」も「デビッド・バイロン」もライブでは多少フェイクして歌う事話あっても、スタジオ盤とほぼ同じ感じで歌っていました。ただ、素晴らしいと感じた部分もいくつかありました。特に「ノー・クォ―タ―」でのジミーの長尺のソロは素晴らしく、その後いろいろなテイクを聴いた後でもベストだったように思います。

 ただ、このブードレッグ、正直、音質は劣悪で、ステレオの音質調整を「トレブルMax」「ベースMinimam」くらいにセッティングしないと、音が籠って聴けたもんじゃありませんでした。演奏の迫力は伝わりましたが、全体的にツェッペリンのライブの第一印象は個人的にはあまり良くありませんでした。値段も結構高かったので、正直がっかりしました。

 クラスのロック好き、ツェッペリン好きの友人新保君に「海賊盤なんて買うもんじゃないぞ。そして、ツェッペリンのライブは大したことないぞ」なんて話しました。すると、 彼は言います。

 「お前何聴いたんだ?!ツェッペリンのライブは凄いよ!これ聴けよ!」

 差し出された海賊版は・・・・・。

 次回に続く・・・・。

テーマ : 音楽日記
ジャンル : 音楽

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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