Pat Martino 奏法研究(10)

 引き続きD7上のブルーススケールを使ったフレーズのご紹介です。前回のフレーズの応用編です。

 まずは(9-a)をご覧ください。1小節目は、前回ご紹介したPhrase-8の基本と全く同じ音列です。そして、1オクターブ下げた音列を2小節3拍目から3小節目まで弾きます。要は1オクターブ違いのフレーズを2小節1~2拍目の4つの音で繋げています。マルティーノはこのパターンが実に多いです。かっこいいフレーズを弾き、その一オクターブ下で同じフレーズを畳みかけるように弾くことによって、「これでもか!」みたいな感じが濃厚となります。
 
 (9-b)です。1小節目4拍目からのD-F-G-G♯-G-Fの6音がフレーズの一塊です。このフレーズの繰り返しでも全然OKなのですが、マルティーノはもう「ひとひねり」あって、次の塊はD-F-G♯-A-G♯-Fとなります。3から5番目の音が半音高くなります。そして、D-F-G-G♯-G-FとD-F-G♯-A-G♯-Fを交互に繰り返します。必ず、交互にやります。この微妙に違うフレーズが交互に規則的に現れることで、彼のフレーズに独特な「うねり」をもたらします。

 次回は今まで紹介したフレーズを連結し、彼独特の「休符のない長尺なフレーズ」のサンプルをいくつかご紹介する予定です。

 それでは、お楽しみに!

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に師事し、各種コンテストにも参加。
【主な受賞歴】
 浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
 吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
 横浜JAZZプロムナード’94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
 キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。2014年夏より活動を再開。現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブ活動中。
【ギタリスト武田謙治のブログ】
http://kenjitakeda.jp/
【Jazz Rock 必見動画!】
https://kenjitakeda.blog/
【Guitar Lesson のお知らせ】
http://kenjitakeda.jp/blog-category-12.html/

mail:rymk.takeda@gmail.com

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