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素敵なヒットソング(3)

【久保田早紀 - 異邦人】



 何十年かぶりに見ました。久保田早紀さんの「異邦人」ですね。

 僕は高校3年の頃です。ちょうど受験勉強もピークにさしかかるころで、こういった音や歌う姿に癒されていたのでしょう。「夜のヒットスタジオ」出演の時の映像です。この番組は毎週楽しみに見ていました。当時の映像はこんな形で断片的に見ることができますが、収録された全ての映像の再放送を強く望みますね。本当に素晴らしい楽曲、ミュージシャンの揃った素晴らしい時代でありました。井上順二と吉村真理のトークも粋で絶妙ですね。映像を見るとどうやらテレビ初出演の時のようです。

 本当に奇麗な人ですね。今見ても全く時代を感じさせない美しい女性です。

 この曲、イントロのエキゾチックな感じもいいですが、やっぱりマイナーでスタートして、サビでメジャー、これがたまりません!

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僕の音楽史(89)

【大学1年生(1980年~81年)】

 「ジョン・ボーナム死去」のショックから覚めてライトの練習に復帰しました。

 新曲をレギュラーメンバーが練習していました。今までライトがやっている演奏は正直よくわからなかったのですが、この新曲はすごく気に入りました。

 「It's The Same Things Everywhere」

「誰の曲だろう?」

 「作曲者はわからないけど、リッチー・コールのニューヨーク・アフタヌーンというアルバムに入ってる曲だよ。」

 アルト奏者の小林君が教えてくれます。しかも、以前もこの話の中の何回か登場したアルトサックスの先輩「淳平さん」がビッグ・バンド用にアレンジしたとのこと。
 
 「ビッグバンドのアレンジもできるのか!?」

 びっくりしてしまいました。「こっちはコピーしたギターのフレーズを譜面に起こすのに悪戦苦闘しているのに!」

 イントロのペダルの部分で、ギターの「カンタさん」が心地よくオクターブ奏法で音を鳴らします。僅かばかりではありますがギターの存在感を見せられるアレンジでした。曲そのものもオーソドックスなジャズのコード進行ですし、サビ(テーマの後半?)のサックスのアンサンブルも流石にサックス奏者がアレンジしただけあってカッコよく、一発で気に入りました。

 夏休みからジャズを聴きまくるようになって、随分と耳が肥えてきたなと思いました。この曲を聴いて何となく「ⅡⅤⅠ(にーごーいち)」とか「ⅢⅥⅡⅤ(さんろくにーごー)」とかが譜面を見なくても少しだけサウンドとして頭に鳴る様になりました。

 後日、アルトの小林君から「リッチー・コール」の「ニューヨーク・アフタヌーン」と「アルト・マッドネス」の2枚のアルバムをカセットテープに録音してもらいました。

 この「It's The Same Things Everywhere」という曲、そしてこの「リッチー・コール」というアルト吹きとの出会いは、いずれこの話の中で紹介していくことになりますが、僕の音楽人生には結構大きな影響を及ぼすことになってきます。

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僕のレコード棚公開します!(47)

【タル/タル・ファーロウ】

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【メンバー】
タル・ファーロウ(g)エディ・コスタ(b)ヴィニー・バーク(b)
【曲目】
ロマンティクじゃない?/グレイター・ラブ/ハウ・アバウト・ユー/エニシング・ゴーズ/チャックルズ 他

 タル・ファーロウのとても人気のある名盤ですね。もう一枚の「スィングング・タル・ファロウ」と必ずセットで聴きますよね。メンバーも同じですし。

 とにかくフレーズが多彩で、手のデカさを生かした跳躍の多いフレージングが驚異的です。っていうか、コピーして自分で弾いてみたことがないので、驚異的かはよくわかりません。

 そうは言っても、このアルバムはよく聴きました。特にハーモニックスでのプレイが光る一曲目の「ロマンティックじゃない?」はフレーズが歌っていて素晴らしいですね。

 ただ批判を恐れず書くと、僕はタルの8分音符てのがどうも苦手です。8分の間隔が時間軸で均等でないのと録音のせいかもしれませんが「グリグリとしたノリ」「波動」がないからです。逆に共演のエディ・コスタの8分音符や抑揚の方に耳を奪われてしまいます。 

 そんな事もあってか最初に大学時代このアルバムを聴いた時はそれっきりっであまり感心を持たなかったのですが、この十数年後彼の教則ビデオを見て、多彩でモダンなコード・ワークで一気に高評価に変わります。

 その時の感想は「なーんだ、コードも弾けるんじゃん!」

 まー、当たり前ですね!

7月のスケジュール

7月6日(金) 東中野セロニアス
中野区東中野4-3-1 もみじゃビルB1
東中野駅西口・東口いずれかを北側出て徒歩3分
東中野セロニアス
【メンバー】
 武田謙治(g) 柳隼一(p)


7月31日(火) 東中野セロニアス
中野区東中野4-3-1 もみじゃビルB1
東中野駅西口・東口いずれかを北側出て徒歩3分
東中野セロニアス
【メンバー】
 武田謙治(g) 阿部義徳(p) 座小田諒一(b) 丸谷茜 (ds)

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6月はリーダーライブなし、ジャムセッション1本のみでしたが、7月は2本、いずれもホームグランド「東中野セロニアス」やります。

新たな活動として現在各方面で大活躍のピアニスト「柳隼一」君とDUOをやります。

彼とは10月に新潟にも行く予定です。詳しくは後日お伝えいたします。

僕の教則本・教則ビデオを公開します!(30)

【Jazz Guitar Soloing / Bruce Forman】

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20~30年前に結構話題になったビ・バップ・ギタリスト「ブルース・フォアマン」の教則ビデオです。Youtubeでも最近の演奏を見ることができます。元気に地道な活動を続けて嬉しい限りです。このビデオでも素晴らしいギタープレイを聴かせてくれます。そして、ブームは去りましたが、ブログで彼の事を何回か紹介してきて、意外に「隠れファン」も多いことがわかりました。

 このビデオ、難しい理論やコンセプトを語ってはいません。枯葉のテーマ部分とⅡⅤⅠ進行を題材にフレーズ、メロディ、モチーフの変化のつけ方、発展の仕方を彼の考える限り教えてくれます。クロマチック、コードトーン、上からや下からのアプローチとメロディーの核のとなる音に行きつくまでの「持って行き方」をそれこそ何十通りも実際の演奏で教えてくれます。もちろんタブ譜付きです。

 内容と関係ないところで、このビデオで彼の持っている楽器、アイバニーズのフルアコ、ES-175と同様に少し小振りな楽器で興味をそそります。だれか、この楽器について知っていたら教えてください。

 ともかく、ビ・バップに根差した王道のジャズ・ギター、彼ほど上手なプレイヤーはいないと思います。

素敵なヒットソング(2)

【渚のシンドバッド/ ピンクレディ】



 以前もどこかで書いた記憶があるのですが、「キャンディーズ派」「ピンクレディ派」という派閥があるとするなら、僕は間違いなく「ピンクレディ派」でしたね(もっともキャンディーズも大好きですが....。)そして「ミー派」「ケイ派」で言うと、僕は「ケイ派」でした!!

 この映像、良いですね~!どこかの歌番組の生演奏ではなくプロモーションビデオでしょうか?音源もスタジオ録音バージョンですね。そのせいか、ハモリが実に奇麗です。そして、うーん、実に脚が奇麗です。踊りもいいですね、今のヒップ・ホップとは違って結構ゆるゆるな感じで「昭和」っぽいです。



 話は突然変わりますが、僕は最近パットの初期の頃の楽曲「アメリカン・ガレージ」をバンドでたまに演奏するのですが、フィーリングはまさに「渚のシンドバット」ですね(笑)。今度ライブで「渚のシンドバッド~アメリカン・ガレージ・メドレー」でもやろうかな?バンドの皆は首を縦に振らないとは思いますが.....。

参考までにパット・メセニーのアメリカン・ガレージも聴いてみてくださいね(笑)。



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ジャズギター裏口入学(22)

【まずどんな曲から練習を始めるか(7)】

 「一発もの」の学習方法から始め、「4度重ねの和音」についてお話ししましたが、今回からは「スタンダード」の学習方法について自分なりの考えを書いてみます。

 まず、曲は何から始めるかですが、まずはお気に入りの曲であることが前提ですが、音楽的なことで言うと次の3つの事かなと思います。

(1)キーはメジャーならB♭、F、E♭、C  マイナーならGm、Cm、Am
(2)ⅡⅤⅠやⅢⅥⅡⅤⅠなどの代表的な進行が中心で、あまり目まぐるしく動かない曲
(3)黒本や青本に譜面が出ていて、自分の好きなギタリストの音源があること

(1)についてはやはりこのキーで演奏される曲が圧倒的に多いですし、ギター的にもそれぞれのキーの代表的なポジションがネックのヘッド側、真ん中、ボディ側となるので、フレットをまんべんなく使えるようになる練習になります。

(2)もいいですよね。まずはジャズのオーソドックスなフレーズを徹底的に身体に覚えさせることが重要と思うからです。いきなり「ドルフィン・ダンス」とか「ネフェルティティ」とかじゃなくってと言うことですね。このような曲をいきなりスラスラとコード進行にとらわれず弾ける人はある意味「限られた人」「選ばれし人」なわけで、ここでの講座の対象ではありません。

(3)が一番大事なことです。先ず、譜面が必ずあることが重要です。理由は2つ、なんの飾り気もない「テーマの素のメロディー」を確認するためです。そして、もう一つは「コード進行を確認し、その中で展開されたテーマやアドリブを他の曲で応用できるようにするため」です。

よく、コード進行もわからずに他のギタリストのテーマやフレーズをコピーして練習している人がいますが、これでは他の曲に応用することができないと思います。これは「試験問題の答えを暗記する」行為と全く一緒で、問題文の中の数値を変えられただけで全く解答が導き出せないのと一緒です。弾けるようになってもただの「自己満足」に過ぎず、音源に合わせて一緒に弾いて満足感を得ること位しかできません。大体、人前で他のギタリストのテーマやアドリブをそのまま弾くのは、「トリビュート・ライブ」みたいな特殊な場合以外はやってはいけないことと思います。

黒本や青本などで「素のテーマメロディ」を確認するのは、お手本にするギタリストが「素材をどう料理するか」を確認するためです。

次回から(3)の練習方法について実際にどうやっていくかを具体的に譜面や動画で何回かに分けてお伝えすることにします。

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Jazz Rock 必見動画!(26)

【The Days Of Wine & Roses / BIRELI LAGRENE TRIO】



 映像があったとは知りませんでした。

 この音源は輸入盤のCDでよく聴きました。今もたまに聴くことがあります。他の曲の動画もアップされていますね、まだ見てはいないですが、この後全部見ようと思います。

 演奏スタイルはベンソンですね、もう羨ましい限りです。こう言う演奏スタイルは本当に憧れてしまいます。加速度の付いたたたみかけるような速いパッセージは「鳥肌もの」です。このような指使い、ここまで行くと「練習量」とかではなく「天性」のものなのでは?と感じざるを得ません。きっと彼は楽器を始めて何か月かで、速度だけで言うとこのくらい弾けたのだと思いますね。絶対....。



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僕の音楽史(88)

【大学1年生(1980年~81年)】

 夏休み明けからまさに「音楽漬け」になり始めていた時に、ある悲しいニュースが飛び込んできます。

 「悲しいニュース」とは下の写真のミュージシャン、説明するまでもないですよね?!そうです、レッド・ツェッペリンのドラマー「ジョン・ボーナムの死」の報道です。

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 僕は新聞を読まない人間でした(笑)。ただ、兄と一緒に生活していて、兄は新聞を購読していたので、たまに広げてテレビ番組欄くらいは見ることはありました。
 
 いつも読みもしない新聞を何気なく広げると、いきなりその記事が目に留まりました。

 「ジョン・ボーナム死去・・・・」

 記事の内容についてははっきりとは覚えていません。確かその新聞記事には「死因」については詳しく書いていなかったように記憶しています。

 最初は「自動車事故」と思いました。彼が有名な車好きだった事を知っていたからです。あるいは当時のロック・ミュージシャンにありがちな「ドラッグかな?」とも思ったりもしました。何日か後になって「嘔吐物がのどに詰まり窒息死」であったことを知りました。

 この頃僕は親戚や身近な人の「死」と言うものにまだ直面したことのない幸せな人間でした。そんな事もあってか、「ボンゾの死」は自分にとって思った以上にショックだった記憶があります。そして「ボンゾの死」でさえこんな感じなのだから「ジミーだったら自分は大丈夫だろうか?」なんて縁起でもないことを考えたりもしました。

 ライトの練習どころではありません。確か一週間位は無断欠席したと思います。ジャズは当分「お預け」のような感じになりました。そして、ずっと色んなテイクの「モビー・ディック」や「幻惑されて」のジミーとの壮絶な掛け合いを聴いていたような記憶があります。

 僕と同じくツェッペリン狂いでもある、新潟で浪人生活を送っている親友新保君とこの哀しみを分かち合いたいと思いました.....。

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素敵なヒットソング(1)

【真夜中のドア~Stay With Me / 松原みき】



 記念すべき第1回はこの人。「松原みき」です。

 僕が大学1年で東京に出て着た頃、テレビで見て、もう「一目惚れ」でしたね。少し韓国系(?)の感じの顔立ち、モデルのようなスリムなスタイルは田舎の若い男を一発でメロメロにしてしまいました(笑)。サウンドも当時のクロスオーバーなサウンドでした。エレピのイントロとオートワウのギター・カッティングが大好きでした。

 さっきこの動画を久しぶりに見て、ネットで彼女の事を色々調べていたら44才の若さで癌で亡くなっていたことを知ってしまいました。

 悲しい・・・・・・。

松原みき

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プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com

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