FC2ブログ

記事一覧

ジャズギター裏口入学(2)

【ジャズっぽいギターの弾き方(2)】

 前回から随分と間が開いてしまいましたが、今回もロック・ブルース系のギタリストでジャズ初心者向けに「ジャズっぽいギター」を弾けることにすることを目的に書いていきます。

 まず、下の図1をご覧ください。ロック・ブルース系の人、というかエレキギターを弾いている人は知らない人がいない音列です。話を簡単にするためにキーをCで書いてあります。いわゆる「Cブルース・ペンタトニック」です。正式名はわかりません。あれ?、ドからドまで6音ありますね。記号の説明ですが、▲はC(ド)はお分かりと思いますが、◯はG♭(ソ♭)、厳密の言うと完全なフラットではなく微妙なフラットの音(ブルーノート)らしいのですが、ここでは語らないこととします。まとめると「ブルース・ペンタトニック(5音)+G♭(ブルーノート)」の6音スケールです。
 僕もこのスケールだけでギターを始めてから高校3年位まではずっと通しました。僕は70年代ロックをリアルタイムに過ごしてきた世代ですが、このスケールで一部のプログレ・ギタリストを除いて対応可能でした。

 このブログの中の他の記事「僕の音楽史」の中で語っていますが、僕はツェッペリンが好きでジミー・ペイジをよく聴いていたのですが、彼の「ノー・クォーター」を聴いて、ジャズもろくに知らないのに、僕には妙に「ジャズっぽい」と聴こえました。スタジオ版は歪んでいない生音で弾いているので、それも理由の一つかとも思いましたが、他のライブ盤で歪んだ音で演奏しているテイクもなんか「ジャズっぽく」聴こえるのです。コピーして色々考えたのですが、先の「ブルース・ペンタトニック(5音)+G♭(ブルーノート)」にもう一つの音を多用していることに気が付きました。それが、図2の赤丸の音「A音(ラ)」の音です。

 他の楽曲でも、やはりこのA音が多用されていると妙に「ジャズっぽい」雰囲気が漂ってくることがわかりました。

 次回は自分なりの理由付けと動画で説明しようと思います。

追記
※上の説明はキーをCで解説していますが、実際の「ノー・クォーター」はキーはDmです。

CCF_000002.jpg

コメント

No title

はじめまして!。

ほぼ同年代のアマチュアギタリストです。弾くのは70sハードロック、聴くのはジャズ、そんな人間です。パット・マルティーニも良く聞きます。

判ります!。私もb5th音でガツンとやられ、6th音で浮遊感とでも言いましょうか?、そしてピアニストからセンスの良い演者は2nd音を多用すると言われ、その後、ジェフ・ベック、ヤン・ハマー、そしてマイルス・デイヴィス辺りからモードを学び、ドリアン+b5thってほぼどんな曲でも使えるじゃないか!、って思った口です。

僕の音楽史は同年代ですから被る面が多々あり、ジャズギター裏口入学ネタ、マルティーノ奏法研究も含め、今後も記事を楽しみにしております。

Re: No title

コメントありがとうございます。

ほぼ音楽的趣向は一緒ですね(笑)!

僕らの世代が中学~高校~大学にかけては、ジャズ、ロックはまさに激動の時代だったと思います。そんな時代を今の若い人たちにも伝えたくて書き始めたブログです。最初はここまで続けていくつもりもなかったのですが、若い人たちだけでなく、むしろ同世代の方たちに「あるある!」「懐かしい!」などと共感を呼ぶことができて、大変うれしく思っています。

50回を超えてもいまだ高校2年ですから、いつになったら「今」に追いつくのかわかりませんが、頑張って書き続けようと思います。

他の記事も併せて応援よろしくお願いいたします!


> はじめまして!。
>
> ほぼ同年代のアマチュアギタリストです。弾くのは70sハードロック、聴くのはジャズ、そんな人間です。パット・マルティーニも良く聞きます。
>
> 判ります!。私もb5th音でガツンとやられ、6th音で浮遊感とでも言いましょうか?、そしてピアニストからセンスの良い演者は2nd音を多用すると言われ、その後、ジェフ・ベック、ヤン・ハマー、そしてマイルス・デイヴィス辺りからモードを学び、ドリアン+b5thってほぼどんな曲でも使えるじゃないか!、って思った口です。
>
> 僕の音楽史は同年代ですから被る面が多々あり、ジャズギター裏口入学ネタ、マルティーノ奏法研究も含め、今後も記事を楽しみにしております。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

武田 謙治

Author:武田 謙治
1962年生まれ 新潟県出身
小4よりクラシックギターを始める。
中学~高校時代はロック、フュージョンに傾倒。
慶應義塾大学入学と同時に、慶應ライトミュージックソサェティに所属し、ジャズの演奏を始める。
卒業後は、働きながら音楽活動を継続し、ジャズギタリスト布川俊樹氏に4年間師事。その後、自己のバンドで各種コンテストに参加する。
【主な受賞歴】
浅草JAZZコンテスト グランプリ受賞
吉祥寺JAZZコンテスト グランプリ受賞
横浜JAZZプロムナード '94 コンペティショングランプリ受賞 横浜市民賞受賞
キングレコード「日本ジャズ維新塾」 グランプリ受賞 岡安芳明賞受賞
 
1990年代は精力的に活動をしていたが、2000年に入り、十数年の間活動休止。その後は2014年夏より活動を再開。
現在は、都内を中心に、「日本一ギターのうまいサラリーマン」を目標にライブや講師として活動中。


【ギター教えます】
 僕は有名ミュージシャンではないですが、ずっと独学でやってきて「ジャズのアドリブが全くできない」とか「そこそこ弾けるようにはなったが、なんかジャズっぽくないなー」など、自分のギター・プレイに不満な方や伸び悩んでいる方の気持ちは一番わかっているつもりですし、そんな方達の手助けができるかなーと感じています。また、このブログで連載している「Pat Martino奏法研究」等について「もっと詳しく教えてほしい!」とか「一週間に一回ペースの小出しでなく、時間をかけてじっくり教えてほしい」みたいな人にも力になれるかな?と思ってます。

 東京都杉並区に住んでいますので、通える方は僕の自宅、遠方の方や通うのは大変という方にはリモートでも教えています。レッスン内容や頻度は生徒の方々の希望に合わせて決めています。

 興味のある方はメールやメッセージ、もしくはブログのコメント送信等どんなやり方でも良いのでご連絡くだされば詳細をお伝えいたします。

 それではお待ちしています!!

Mail : rymk.takeda@gmail.com